通天閣
2008年の年末、なんちゃって三都観光で2番目に訪れたのは大阪。竹内力のミナミの帝王シリーズで、何度となく見ていた大阪の街。
超お上りさん感覚で、大阪城、通天閣、道頓堀をフル制覇だ。
大阪城を堪能した後、通天閣最寄り駅の一つJR新今宮駅へ。駅のホームからショッピングモールと遊園地が合体したような建物が見える。おー、これは「難波金融伝 ミナミの帝王15 トイチの身代金」で出てきたところ(フェスティバルゲート)じゃないか!と、ちょっとワクワクしながら行ってみると・・・閉鎖されていた。
うん、まぁもう21世紀だしね。時代は変わるよね。と、自分で勝手に納得しながら建物内を通り抜け通天閣を目指す。
しかし、フェスティバルゲートを抜けた先の商店会は、昼間からこんなに活気があるなんて、夜はもっと凄いの?!という具合に人が溢れて大混雑していたのだった。このギャップにはビックリだ。
ところで、タワーというのは近づきすぎると全景が撮りづらく、遠すぎても周りの建物が邪魔して全景が写りにくい。そんなワケで、どう頑張っても超活気づいてる街の「ふぐ」やら「串カツ」の看板と、個性的な街灯が入ってしまう結果となった。タワーの下の方が写せていないのが心残りだ。
そして、通天閣に入っても大混雑は続いていて、展望台へ向かうエレベーターはまさかの15分待ち。通天閣大人気ですよ、奥さん。
エレベーターの天井にビリケンさん。
階数表示は通天閣というこだわり。
大阪城が見える方向を写してみたものの・・・わかりません。
出た!関西圏ならではの商魂たくましい看板。ちなみにこの建物はラブ♡ホテル
ということで「ビリケンさん」である。
大槻ケンヂの「行きそで行かないとこへ行こう」という本に、面白おかしく書かれていたのを読んで以来、いつか実物を見てみたいと20年ぐらいずーっと気になっていたモノのひとつだ。
このビリケンさん、アメリカの女流作家が夢で見た神様がモデルだという。「夢で見た神様」という、どうにもサラっと流せない部分があるワケだが、上がエッフェル塔で下が凱旋門というデザインのタワーにおいては違和感もなく、皆に触られすぎて黒光りした個体はその存在感を際立たせていた。
自分の中での妙な観光スポットの特徴は、大仏もしくは観音、金ピカ、巨大が3大キーワード。今回ビリケンさんを見るに至り「昭和の香りがする展望台にはとりあえず神様系を配置する法則」(例:東尋坊タワー、ユートピア加賀の郷)をプラスアルファ要素として加えたい。
ミナミの帝王で幾度となく観ていた通天閣。
展望喫茶でミックスジュースを堪能し、通天閣デザインとビリケンさんデザインの記念メダルもゲット。
その後に訪れた道頓堀は思っていたよりも狭くて、ミナミの帝王で観ていた噴水もなくて、ちょっとがっかりだった。時代は変わるのだ。
しかし、通天閣は思い描いていた大阪のイメージそのままの雰囲気を味わえる場所だった。
昭和的要素を排除して小洒落た施設に生まれ変わるタワーが多い中、是非ともこのまま存在し続けて欲しい。
大阪のあらゆる公共交通機関からアクセスできるものの、簡単に辿り着くことは許すまじ!と、全ての最寄り駅から天守閣までの徒歩所要時間15〜20分。
さすがは天下統一を成し遂げた豊臣秀吉の城!内部は展示が豊富で見所満載、お土産品も超充実してます。
そして、城と言えばもちろん記念メダルもあるよ。