東尋坊タワー
北陸を代表する観光名所のひとつ「東尋坊」。
行ったことがなくても、それが「崖」であることを知っている人は多いと思う。
そんな観光名所にあるタワーが東尋坊タワーだ。自分が訪れたのは年末ということもあって、展望台へ上がるエレベーターは2基のうち1基しか動いていなかった。お土産コーナーは半分ぐらい閉まっていて、レストランはもちろんやっていなかった。ちょっとガッカリだ。
フル稼働な東尋坊タワーを堪能したい場合は、観光シーズンに訪れることをオススメする。
ところで「東尋坊」が人の名前であることは、知らない人が多いと思う。かくいう自分もその一人であった。
この話は、エレベーターが展望台に到着するまでの数十秒の間に、中にあった張り紙を読んで知った。
さらっと書いてあったが、結構ヒドイ話ではないだろうか。観光名所のイメージダウンになりかねないので、あまり大っぴらにしていないのかもしれない。しかし、突き落とされた東尋坊がどうなったのか、書いて無くて気になる。
そんな東尋坊の名前の由来の横には、記念限定メダルの案内が貼ってあった。特徴がスゴイ。
・名前が刻印できる。(ただしアルファベットのみ)
・日付も刻印できる。(数字も扱えます)
・キーホルダーになる。(でもキーホルダー部分は別売り)
・ペンダントにもなる。(やはりペンダント部分は別売り)
・ここでしか買えない。(確かに!!)
「旅の思い出に記念メダルを」の言葉に従い、展望台についた途端に即ゲット。昭和っぽいところには必ず存在するメダル製造機だが、日本全国にかなりの数が存在する。東尋坊で初メダルをゲットして以来、細々と集めている。
さて、展望台である。窓からは見渡す限りの日本海。ぐるぐる回っても、見えるのは日本海。穏やかな日本海。
崖はどこだ?!
しばらくして気づく・・・そう、ここからは崖は見えないのであった。ああ、勝手に勘違い。
ひっそり貼られた「救いの電話」のプレート。東尋坊は観光名所でありながら、自殺の名所とも言われているため、各所で自殺防止の配慮があるのだ。
他に展望台にあったものといえば、観音様と布袋様であった。頭をなでると、縁結びに効く・・・らしい。とりあえず置いてみて、後から理由付けをしたようなユルさがなんともいえないが、昭和っぽさが漂う観光地にはよくマッチしている。
思えば「ユートピア加賀の郷」のてっぺんにも布袋様がいたので、高いところと七福神(の誰か)をセットにするのが、観光地の法則なのかもしれない。
タワーを後にし、近くのお食事処で越前ガニの丼を食べ、貝の船やヌードカード(参照:購入したいやげもの)を買い、最後に崖に向かった。
この日はとても天気が良く、日本海も穏やかだったが、お食事処のおばさん曰く「この辺は、弁当忘れても傘忘れるなってぐらいに、しょっちゅう雨が降る」そうで、あまり天気が良いときがないらしい。
最後にさっくりと、ザ・崖。
写真の撮り方次第では
こんなにも迫力がなくなる
崖っぷち模型
実際このアングルで見ることはない
観光タワーが次々とリニューアルされる中、東尋坊タワーは昭和の香りを残した貴重なタワーだ。
また、東尋坊(崖)へ続く道の両側にも、昭和の香りを残した土産物屋や、お食事処が軒を連ねていて大変魅力的。是非ともタワーとセットで堪能してほしい。