スッポン堂本店

スッポン堂本店

リベンジ!スッポン堂!!!

ということで、2003年12月に訪れたものの、年末年始休みでその全貌を知ることのできなかった「スッポン堂本店」。
懲りずにまたもや2006年の年末に行ってきました。またしても雪のなかった北陸へ。

2009/06/02 けい様より
移転のために2007年閉鎖。2009年5月現在、廃墟となっています。駐車場内には自由に出入りできるため、現存しているスッポン交尾像は見学できます。

けい様、情報ありがとうございました!
公式サイトを見ると「熊坂ノ庄スッポン堂から金沢治与門窯スッポン堂へ」の文字があり、現在は「金沢治与門窯スッポン堂本店」が本店の正式名称のようです。

ところでスッポン交尾像は残っているとのことですが、廃墟&出入り自由となると...。破壊されないことを祈ります。

スッポン堂スッポン堂今回の北陸は、一泊二日で福井県・石川県を堪能。1日目の締めくくりとして向かったのはスッポン堂。リベンジと言いつつ、またもや年末に訪れた今回。電気がついてるし、人もいる!やったー!と、まずは外にあるスッポン交尾像を鑑賞。

近づいて股間部分を見れば、ちゃんと入ってるスッポン交尾像。格好といい、口の開き具合といい、またもやハートわしづかみ。右写真は一部自主規制中。

2度も見に来てどーかしてるんじゃないのと言われそうだが、自分がビル○イツぐらいの金持ちだったら、この交尾像の小さいバージョンでいいので、特注して作ったのを家に飾りたい。

スッポン堂スッポン堂さて、前回入れなかった「熊坂長範屋敷」を通って中へ入ることにする。歓迎の看板に書かれた団体さんが記念撮影するであろう場所だ。

入口には熊坂長範と思われる像。そして、前回誰もいなかった奥の座敷には3名が鎮座していた。遠目に見てもわかるように、全員何故か首が長い。ちょい不良オヤジならぬ、ちょいロクロ首オヤジである。これはモテそうにないね。

建物に入ると今度は大黒様が鎮座していて、横には社務所のようなものもあったが、閉まっていた。

その奥にあったのが「スッポン池」。とはいえ、スッポンの姿を探してみたのだが見あたらない。池の中にいるのは金魚のみだ。

池を眺めていたら、白衣を着た男女二人からスッポンドリンクを勧められる。いいお年だと思われるが、スッポン効果なのか、肌ツヤはとてもよろしい。

スッポン堂スッポン堂数あるドリンクの中から飲みやすいという「スッポン堂パワードライ(1,000円)」を購入。「今、粉にしたばかりのスッポンがあるから一緒に飲むといいよ」と、オマケでスッポンの粉末をいただく。

スッポン初体験である。生薬とされるものであるから、ドリンク、粉末ともに漢方的な味をイメージしていたのだが、まったく違った。滋養強壮ドリンクの一種エグい感じの味が全くしないので、とても飲みやすかったのだ。これは意外。

一方のスッポンの粉末は、舌にのせた途端に「何かの味に似ている」と思ったのだが、それが何か思い出せないままドリンクとともに胃の中へ。

側にはスッポンが折り重なって入っているエキス抽出過程が展示してあったのだが、時間がたつほどに色が濃くなって熟成されているのがよくわかる。

スッポンが腐ったり崩れたりせずにそのままの形で入っているので「これは内臓は抜いて漬け込むんですか?」と聞いてみると「何もしない。そのまま入れとるよ」とのお答え。乾燥させているタイプのスッポンも同様だそうだ。これも意外。しかし、後にスッポンの内臓部分に精力増強成分が含まれていることを知った。なるほど、内臓抜いたら意味ないのか。

スッポン堂

エキス抽出で完成までに5年。右から3ヶ月、7ヶ月、1年モノ

スッポン堂

熟成が進んで行くと色が濃くなる。右から6ヶ月、8ヶ月、2年、3年モノ

スッポン堂

スッポンを始め、熊、鹿、虎など強壮剤に使われる動物のペニス標本。

スッポンから連想される精力増強のイメージ。実はこの精力云々に関しては奥が深かった。「強精剤」と「強壮剤」の2つがあり、前者は勃起などに対して直接効果があるとされる即効性を持つもので、日本で認められている成分は「塩酸ヨヒンビン」「メチルテストステロン」の2種。スッポンやまむしに代表される生薬は「強壮剤」となる。即効性はないけれど、継続することで力となるのだ。

「強壮剤」の多くは続けることで、まずは元気な体を作って自信を→ホルモン分泌を正常にし、大脳の動きを活発に→微量のミネラルを補給して男性ホルモンに余裕を→ピンピンのビンビン。となるわけである。

ま、そんなことでお約束なのか動物のチンコの標本が飾られていたりもする。

スッポンエキスや粉末などの商品が並んでいるところを抜けると、その先はお土産コーナー。年末に訪れたということもあって整頓中と思われる部分もあり、配送センターと化している一角もあり。

日本全国のカッパ土産の看板があり、四十八手なカッパの交尾置物がケースに陳列されていたが「(カッパコーナーは)もう閉めちゃったんですよ。あの看板はそのときの名残です。」ということで非売品とのこと。欲しかったのでちょっと残念。

観光スポットとしての最盛期は過ぎてしまっているようで、スッポン池にスッポンがいなかったり、お土産コーナーが縮小されていたりするが、やはり本店ということでエキス抽出過程のガラス筒は大量にあって圧巻。

それと外のスッポン交尾像。北陸に訪れたら是非とも訪れて記念撮影してほしいものである。