musee de l erotisme

musee de l erotisme

ビデオ上映日本モノ入口付近は入る前から見えても問題なさそうな、日本で言うところの道祖神的なオブジェの数々。そして、いきなりビデオ上映コーナー。ここでは「ROYAL!」という古い白黒のビデオが流れていた。秘宝館にあるコイン投入式機械「愛染恭子の白日夢」のノリか・・・と、いちいち日本と比べてしまう自分が悲しい。ちなみにテレビはSANYO。日本製品ってホント海外に多く進出してる。

1Fには、アジア圏から集められた性に関するモノが展示されている。カーマスートラの体位人形や、纏足している人の中国の春画、曼陀羅的に体位が書かれたモノ、そして下から覗いたら生殖器丸見えの日本の置物などなど。リアルなので一応モザイクなど・・・。

フランス語、英語、ドイツ語で説明書きも付いている。

カーマスートラトリックアート?!撮ってきた写真を後から見ると、どうにも日本のモノを多く写真に撮っていた。何だろう・・・やっぱり日本が好きなんだろうか。

ちなみにパンフレットに7つの空間とあったように、全部で7つのフロアがあり、一つ一つはそんなには大きくない。

館内は明るくて清潔な感じ。階段で上り下りすることになるが、エレベーターもあって車椅子を利用する人でもラクに各フロアを見て回ることができる。この辺の気遣いはヨーロッパならでは。

階段横の壁には右の写真のような、現代アート的な作品が飾られている。

昔の人のヌード2階から確か4階ぐらいまでは、写真や絵が飾られている。写真は服装や髪型、くびれとはあまり縁のなさそうなウエストからして、半世紀ぐらい前のヌード写真が多い。

日本は生殖器丸出しは御法度だが、アメリカやヨーロッパのヌードって観音様ご開帳!というイメージが強い。しかし、ここに飾られている写真は露出も少なく、アンダーヘアでさえ見えている人はゼロ。やっぱり昔はヨーロッパもいろいろ厳しかったんでしょう。まー、何でも隠すと見たくなるけど、出し過ぎもどうかと思うんですけどね。

ワイヤー女体ワイヤー女体そんなことはさておき、エロティックアートと謳っているだけに、所々にまたしてもイカしたアートが。

一番気に入ったのはワイヤー女体。左の女体は手前のスイッチを入れると、くねくねと身悶え。右の女体は、天井から手を吊られ目隠しされ、こちらも悩ましげに悶えているのか、ゆらゆらしている。

あぁ、もういいセンスしてますね。やっぱりサド侯爵の国、フランス(スゴイ偏見)。SMを取り入れたセンスにはクラクラするほど感激。

さて、4階だか5階(よく覚えていない)は、他のフロアとは一転して薄暗い空間。壁にはトイレの絵が描かれ、水が溜まる部分に映像が流れるようになっている。特にエッチなビデオという訳でもなく、MTVのような映像が数秒流れると、じゃーっと水が流れて普通のトイレに。またしてもいいセンスしてるじゃありませんか!イカしてます。

で、この暗いフロアの一角に落書き帳があるのを発見。ぱらぱらとめくってみると、真面目に書いている人あり、生殖器の絵あり、単なるイタズラ書きあり、どこの国でも同じ人間、あんまり変わらないんだなーと実感。そして見慣れた日本語。面白半分で写真撮ってきました。一応名前の部分は消しときましたけど・・・少しはガマンしろよ。

ビデオ上映

落書き帳

ガマンしろよ

さて、最上階。ここは一転して現代アートな空間。身近なものをモチーフにしたエロティックアート。

女体を思わせるギターは確か4,300ユーロと値段がついていた。日本円で約54万円といったところ。高いのか安いのか、果たして弾きやすいのか、ちっともわからないけれど。

ロシアのお土産にありそうなマトリョーシカ人形は、小さいのが段々と調教されていくかのよう。エ○アンやペ○シもご覧の通り。

女体ギター

SMロシア人形

人体ボトル

女体棒座れないって全部で7つなのに6階までしかなかったぞ?と思いつつ降りてくると、まだあるじゃないですか、地下に。階下に広がる光景は、今までと違った雰囲気。

棒で触って遊べるナゾの女体。カラダの曲線に沿って棒を動かすと、それに反応して喘ぎ声が流れる。どうやら彼女、頭から肩にかけてと、腰から太股あたりが弱い。面白がって何度もいじっていたら、うるさいぐらいに喘いで止まらずに困った。

おー、スゴイ責め椅子この地下には、今までに飾られていたと思われるモノが隅に追いやられていたりで、結構ごちゃっといろんなモノがあった。

右上のテーブルと椅子セット、遊びに行った先で「どうぞ座って」と勧められても、どうやって座ったモノかとちょっと困りそうだ。写真には写っていないけど、入口にあった椅子のように中心部分に絵筆が回転するように取り付けられている椅子もあって、ある意味、責め道具なのかもしれない。

そして左の写真の椅子は、もう思いっきり責めですね。 女を後ろ向きに椅子に座らせ、背もたれ部分に乳を乗せ、手枷で固定して、手前にある椅子に取り付けられたペダルを漕げば、乳首部分にある羽根と股間部分にある羽根が回転して刺激するという。律儀に小さな鏡までついていて、様子を確認できるようにもなっている。

誰が考えたんだか知らないけど、遊びが混じった淫靡さ。日本とは全然違った趣は、東洋と西洋の文化の違いからか。

出口付近には雑誌やポストカードが売られていて、堪能終了。んー満足。というか、秘宝館ってこういうのもアリか!と、自分の中で何かが変わったような気がした。

出口付近思い起こせば初めてパリに来たのは、ここを訪れる約18年前。今でも直行便でパリまで14時間ぐらいかかるが、当時は直行便もなく、あまりの遠さに乗換のアンカレッジで「もう二度と来ない!」と思った。今回またしても「さようならパリ、もう二度と来ない!」と思った。このフランスを好きになれない理由は何だろう?

フランスの国旗は言わずと知れた青(自由)・白(平等)・赤(博愛)の3色だが、その割合は平等ではない。青が37%、白が30%、赤が33%だ。遠目に見た時に等分になるらしいが、自由の割合が多い。そう、彼らはあまり働かないのだ。空港のストライキにウンザリさせられたり、適当な受け答えに頭にきたり、サマータイムにしてやられたり、とにかくフランスにはあまりいい印象がない。

そんなフランスのパリにも、こんなにステキな場所があった。フランスの他は嫌いだけど、ココだけは好き。
いつか自分でこういう秘宝館作りたい。ホントに。