おきなわワールド
沖縄シリーズ最終は、沖縄県最大のテーマパーク「おきなわワールド」。「おきなわワールド」というのは、鍾乳洞の「玉泉洞」、「ハブ博物公園」そして「王国村」という3つの施設が合体した、超がつくぐらい王道のレジャー施設だ。
入園料は全てに入場できるフリーパスの他に、玉泉洞&王国村(1,200円)、ハブ博物公園&王国村(1,100円)、王国村のみ(600円)がある。個人的に希望していたのは玉泉洞&ハブ博物公園だったが、そんなセット料金はない。必ず王国村が入る。これが「超がつくぐらい王道のレジャー施設」のポイントなのである。
しばし悩んだうえ、結局フリーパスを購入。ところがチケット画像を見ての通り、一部半券がまだ残っている。これについては個人的事情が絡んでいるため後述する。
なんとなく順路に従って玉泉洞へ。
階段を下りていくと、沖縄の民族衣装を着たオネーさん2人が出迎えている・・・と思ったら、チケットの半券をもぎられ、オネーさん達に挟まれるように並んでほぼ強制的に記念撮影をさせられる。ここで撮られた写真は出口に張り出され、欲しい人は買うという仕組み。園内に入ってすぐ、観光地の王道をいくような先制パンチを食らった。
鍾乳洞内は、手すりのついた通路に適度な照明と、快適な順路となっている。ただし、全長800mをうねうねと歩くので、結構長く感じる。
ところで鍾乳石の形状には、板状、槍状のもあるが、やはり地面からにょきにょきと生えているような形状が一番鍾乳石っぽい。これらはみんな、一様にちんこみたいに見える。
そして、こんなにたくさんのちんこ型鍾乳石があるにもかかわらず、玉泉洞とは別に「珍珍洞」というのが敷地内にあるらしい。「珍珍洞」はパンフレットに出ていないので、かなりリアルか、しょぼいかのどっちかなのだろう。見たかったのだが、後述する個人的事情により断念。
「水を飲まないでください!」と、張り紙が何カ所かあった。飲んだ人がいるのか?!と、ちょっとビックリ。
落ちて刺さったら痛そうな、その名も「槍天井」
水中には生き物もいる(「へのこ大砲」のバックの元はこれ)
そろそろ出口という頃、鍾乳洞内に飲み屋が?!と思わせる看板が出現。実体は泡盛の貯蔵庫。鍾乳洞の中は一年を通じて気温と湿度が一定なので、酒を貯蔵して熟成させるのはいかが?ということだった。凄いボトルキープ。いや、瓶キープ。
エスカレーターで地上に出ると、案の定「勝手に記念撮影」の写真が張り出され、家族連れがわらわらと群がっていた。興味がないので素通りしようとしたら「あら、写真出来てますよ!キレイに写ってますよ!」と、係りのオバさんが目ざとく見けて声をかけてくる。恐るべし、レジャー施設とオバさんパワー。
オバさんをかわし、更に土産物屋をすり抜け、琉球王朝の美しい町並みという王国村へ突入する。必然的にここを通らなければ、ハブ博物公園にもゲートにも辿り着けないのだ。
王国村は昔ながらの沖縄の民家が点在し、中ではお土産を売っていたり、伝統工芸を実際に体験できたりする。この工芸体験でできた作品は自分のものとなるが、いちいちお金がかかる。これもレジャー施設の王道たるポイントのひとつ。
さて、チケットの半券があまった個人的事情である。
実はこの日、台風が沖縄に接近していた。ぱらぱらと雨が降り生ぬるい風が吹く中、ちょっと休憩しようと王国村の中にある茶屋へ。Yが「台風がきているから、一応運行状況をチェックしておこう」と、iモードにつなぐ。するとそこには、非情にも自分達が乗る便だけ"欠航"の文字が!これは何かの嫌がらせか?!ハブは見たいのだが、早く空港に行って座席を確保しなくては。・・・もう替えのパンツがないのだ。ということで、お茶もそこそこに、出口を目指す。
がしかし、恐るべし「おきなわワールド」。広大な敷地は、見学スポット+お土産屋で構成されている。必ず土産物店の中を通らなければならないルート。行けども行けども目の前に広がる土産物。レジャー施設の王道たるもう一つのポイントは、行く手には必ず土産物屋だ。
やっとのことで出口へ到達すると、隣のハブ博物公園から聞こえる「キャー」という楽しそうな声。しかし、替えのパンツがないまま沖縄に取り残されるのは嫌なので、後ろ髪を引かれつつ空港へ。ハブをガマンした甲斐あってか、無事座席を確保して家に帰ることができた。
一番見たかった「ハブ博物公園」と「珍珍洞」は見ることができずに、まんまとレジャー施設の王道ポイントにだけハマったような気がする。
そんな訳でチケットには「ハブ博物公園」の半券が残り、見ることのできなかった分の期待を、お勧め度の+αに込めた。また沖縄に行くことがあれば、今度はハブだけ見られるところに行きたい。