珍品館
2007/8/17 現在の最新情報
閉館してました。「八幡野窯」という陶芸体験ができる施設になってます。
2001年2月現在。
建物の前には「都合により暫くの間休館いたします」というかなり立派な看板がたっており、外壁にあった看板も取り外されていた。
ホリデーあかざわの本館が改装中で、土産物屋の半分が、コンビニに変貌する模様。
この改装に伴う休館なのかは不明ですが、再開されるとしても、夏ではないかと思われます。
伊豆半島を走る国道135号沿いは、温泉や海水浴場の宝庫です。その中でも穴場ともいえるのが赤沢温泉です。ガイドマップでよく紹介されている伊東温泉や下田温泉などと比べると、こじんまりした印象です。
また、ここの海水浴場はその名が示すように赤黒い砂です。砂浜を少し離れると岩場があり、こちらでも海水浴を楽しむことができます。海中にはサザエやウニが多数いますが、採取すると罰せられるので気を付けて下さい。
さて今回ご紹介するのは、そんな赤沢にある珍品・奇品の展示館「珍品館」です。
伊豆半島で渋滞を繰り返す国道135号沿いに、突如として白く巨大な観音様が出現します。この観音様が「珍品館」の目印です。「珍品館」は、赤沢観音、レストラン「あかざわ」、土産物屋「ホリデーあかざわ」と、おそらく同じ経営者が営んでいるであろう敷地の一角にあります。小高い山の上に位置する洒落た洋館を真似た建物です。
自動ドアの入り口を抜け入場料を払うと、一目で見渡せる程の広さしかないことがわかりました。しかも、鎧や御輿など特に珍品・奇品というほどではない物が並んでいます。
ちょっと期待はずれだったかと思いつつ近寄ってみると、それがただの鎧ではないことがわかりました。全て5円玉で作られているのです。
世の中には煙草の箱やコインなどであらゆるものを作り出す器用な人がいます。ここに並べられているのも、その一つなのでしょう。芸術品と同じ扱いなのか、ガラスケースに収められたものも多数あります。
御輿や鎧と対照的に、明るく照らされた大きな木があります。よく見ると多数の馬が彫られているのがわかります。一つの木になんと350頭もの馬が彫られているそうです。なるほど、これは珍品かもしれません。
しかし、あまり釈然としない思いでいると黒い巨大な棒が目につきました。象牙のような形をしていますが、果たして何でしょう?それには、説明書きがついています。
「鯨のオチンチン。大きいでしょう」
大きいでしょうと言われても...。しかも問いかけなのか、自慢なのか、よくわからない書き方です。
鯨の性器を横目に2階の展示コーナーへと階段をのぼります。
そこで自分を待っていたのは、衝撃的な光景でした。なんと、植木鉢に植えられた無数の木。しかも、その一つ一つが、男性性器の形をしているではありませんか。2階は吹き抜けになっているのですが、四方の壁沿いには、ずらりとこの「疑似男性性器」が並んでいるのです。(一部画像処理をしています。)
そして後ろの壁には、春画と呼ばれる浮世絵の数々が貼られています。
また「阿部定事件」で当時の新聞に掲載された、被害者の男性の死体写真も展示されています。これは白黒でなおかつ不鮮明であるため、肝心の部分は血まみれだろうとしか推測できません。しかし、おそらくここでしか見ることのできない写真でしょう。
もし、あなたが子供連れでここを訪れるならば、教育上、2階には上がらない方がいいかもしれません。
階段を下りると「如何でしたか?」と、館長と思われるおじさんに問いかけられました。どう答えていいものか迷いつつも、疑問に思ったことを質問してみました。
なぜ、疑似男性性器は植木鉢に植えられているのか?答えはとても簡単でした。まつたけに似ているから。
尚、ここの「疑似男性性器」はご希望の方にお譲りしているそうです。あなたのガーデニングの素材の一つに加えてみてもいいかもしれませんね。きっとすてきな庭になることでしょう。
帰り際、手元にあるチケットに目をやり、あることに気がついたのです。チケットには象牙のようなものを抱えた少年が描かれています。楽しそうなほほえみを浮かべ、ちょっとよろめいた少年。
彼の抱えているのは、象牙ではなく鯨の性器ではないかと...。