別府秘宝館
さて、1階の奥にはオヤジどもがこぞって向かう、オリジナル映画「神々の愛の体技・愛の48手コーナー」なるビデオ上映室がある。
秘宝館では大抵出口付近に「成人映画上映コーナー」があり、ぱぱぱーっと見る人も、じっくり見る人も最後にそこに集まるような時間調整の場である。ここの場合、まさにぱぱぱーっと見たオヤジどものオアシスとなっていた。
※別府秘宝館オリジナルのかなり良くできた内容なので、今回はラクをした分ここで頑張ってみました。
「愛の四十八手上映コーナー」
※以前のFlashから変更してみました。
が、元データが見当たらず、描き直すのが面倒くさいので画像が粗くて申し訳ない。(2015.12)
続いて哺乳動物の繁殖生体コレクションというのがあるが、これは動物の性器の模型である。巨大な鯨から、小さなネズミまで様々な形と大きさの性器が並ぶ。ビデオ上映コーナーに続いて、なぜかオヤジに人気のスポットでもあった。
そして、その横にはまたしても蝋人形。蝋人形による3パターンのシーンが展開される。
白雪姫と7人の小人。説明書きはシタユキ姫となっている。ボタンを押すと民謡のような音楽が流れる。
四畳半のこたつの上で、全裸女性をいじるおっさん。女性の格好もすごいが、どこかにっかつロマンポルノ的。
鏡張りの部屋のベッドで性交する男女。自分の姿態を鏡で見ることで燃えるというコンセプトらしい。
さて、2階である。エスカレーターを上がると正面には遊々コーナーなる「歌麿宝さがし」というのがある。浮世絵の男女の結合部分に丸く穴が空いており、そこから手をいれて宝を探す。手に触れた何だか軟らかいものを引っ張ると、アザラシのぬいぐるみだった。
それよりも「さがして下さい」の「い」が一個多いのが気になった。その横には悪趣味としか言えない顔出し看板。記念撮影する気にはなれないなーこれは。
2階は浮世絵がほとんど。上から見ると結合部分がぼかされるように曇りが入ったガラスが重ねてある。
小さいのでわかりにくいと思うが、実は坊主がウインクしていて、かなりいい味だしている。
ぼかしは横から見ると意味がない。布団に四十八手が描いてあるような絵だと更にわかりにくい。
春日の局が使ったとされる文箱。中にあるのは張り型やら男性器にかぶせて使うモノ(だと思われる)。何気なく浮世絵と一緒に展示されておりました。
ということで、2階は主に歌麿の浮世絵がメイン。ライトアップされた龍の絵とか、国宝級だとかいう絵も飾られている。
宝探し以外だと、覗くと水を掛けられる人形とか、ボタンを押すとスカートがめくれあがるマリリン・モンローなどがあるが、1階に比べるとちょっと弱い。
マリリン・モンローに至っては、機械の調子が悪いのか風圧が弱く、何度も試したのだがスカートに癖がついてしまっているらしく、脚にまとわりつくだけでめくれ上がることはなかった。思い切り故障中ならあきらめもつくが、こう中途半端だと後味が悪い。
さて、1階に戻り最初にもらった「大福引券!!空くじなし」を試してみることにする。何気にこの福引「この券に300円をそえてお出しください」とちゃっかりお金を取るのである。元祖国際秘宝館と同様の手法である。関西より南の福引というのはお金をとるのが普通なのだろうか?
そして、商品は結構実用的なパンツとかバイブレータとか「うわー、当たっても困るなー」的な大人のお土産(?)ばかりである。そんな訳で、同行してくれたそねさんは「自分はいいです」と、チャレンジしなかった。
自分はピンクの玉が出て「この棚の中(レースのパンツ、おかませパンツ、ビニールのバック)から選んでください」と言われ、一番何だかわからない「おまかせパンツ」にしてみた。開けてみれば、ダ○エーとかで3枚1000円で売っていそうな普通のパンツだった。300円は妥当だろう。
そしてここでは、またしても300円でコンピューターSEX診断というのをやってくれる。生年月日を記入するだけで「生命の曲線・リズム理論」に基づき、システム100によって予測します。という、何だか怪しげな診断である。
診断される項目は
1.セックスの1ヶ月の予測回数(ここで出た回数で性生活を保っている方は健康体の人です。と書かれている)
2.あなたの運勢
3.あなたの現在一番合う体位(用紙に7つの体位が描いてあり、該当するモノをお姉さんが○で囲んでくれる)
4. 女性の悩みオルガスムスを得る方法
システム100というのがどんなモノだ知らないが、出てきた回答は1以外は神社のおみくじとそう変わらないようなことが書いてある。1に至っては「おいおい、これは多いんじゃないの」という回数であった。健康体である前に、体壊しそうな回数。
100円でもいいような気がするこの診断だが、話のネタにやってみるといいと思う。
新しくなっているだけあって、何とも小綺麗だった「別府秘宝館」。秘宝館独特の匂いもせず、明るく、そして撮影可。21世紀に存続をかけるとこうなってしまうのだろうか。ちょっと物足りないような気もしたが、愛の48手上映はよかった。そのビデオを販売していると、尚更良かったのだが。
そんな訳でトイレの看板も小洒落ています。浮世絵ですね。写真を撮っていたら、後ろで不思議そうにオヤジが見ていました。それから、秘宝館の裏手に極楽院というのがある。水子、子宝観音と一緒にワンちゃん、ニャンちゃん地蔵というのもあります。右の観音様、ネコを抱っこし足下にはイヌがいます。何もかも新しい匂いのする場所。
最後に。隣接した珈琲館でお茶を飲んだ。ここには、別府秘宝館の100円割引券が置いてある。ただし、割引券を手に入れるためにここで珈琲を飲むと500円なので、結果的には高くつく。また、ここの珈琲は非常に利尿作用が高いようで、そねさんと自分はここを出て30分も経たないうちにトイレに行った。
何はともあれ、別府秘宝館をメインに訪れても、その後地獄巡りをするなど観光も楽しめるので行って損はない場所。愛の48手のビデオ上映は是非とも見逃さないで欲しい。