つちのこ館
勝手に岐阜シリーズ第3弾。岐阜観光の締めくくりに訪れたのは、つちのこ館。
かつては一世を風靡し、昭和の終わりと共に目撃情報が減っていった未確認生物「つちのこ」。全国各地で目撃されているつちのこだが、東白川村は日本一つちのこ目撃談が多い場所らしい。
実際に綺麗な水が流れる川と、緑の森の広大な自然環境を目の当たりにすると、未確認生物が安心して生息していそうで、目撃談日本一というのはあながち間違ってないかもと思った。
そして目撃情報日本一というだけあって、つちのこに関する日本で唯一の資料館「つちのこ館」が存在するのだ。ちなみに読み方は「つちのこかん」ではなく「つちのこやかた」が正しい。
バス停のデザインは特別仕様。バスで行く場合は事前に時刻表の確認を。
かすれているけど「やかた」とルビが
ふられているのがわかる。
ところで、つちのこって何よ?という方もいると思うので、つちのこ館で貰った「つちのこ秘伝」から説明を引用する。
さて、つちのこ館に入ると、1階は地元の名産品やつちのこ関連の商品を扱った売店になっていて、資料館は2階にある。資料館を見学するため料金は、この売店で支払う。すると「中がちょっと暗いので」と、お店の人がキーホルダー型の小型ライトをくれた。
おぉーっ!この形は紛れもなく、つ・ち・の・こ!!
「これもつちのこなんですね!注文して作ったんですか?」と聞くと「・・・元からこういう形です」と申し訳なさそうに言われる。
そうです、自分の目は節穴です。
頭の中が「つちのこ」で一杯になっていた為、楕円形がカラダ、ネジが目、ライト部分が口先に見え、勝手につちのこだと思い込んだのだ。・・・先入観って恐ろしい。恐るべし「つちのこ」の魔力(但し、自分にだけ)。
そんな、どうかしてる頭のまま(勝手につちのこ)キーホルダーを手に2階へと上がると、つちのこの生態や目撃談などをまとめた手書きのパネルがずらり。しかし、内容が古い。全部昭和の匂いがする。そんな中での必見は、つちのこを目撃したという今井さんの証言をまとめたパネル。目撃した状況を再現したという写真つきの渾身の一作となっている。
ところで、暗いと言われた肝心の場所は「つちのこ体験室」というものだった。ドアを開けると、確かに中は真っ暗。(勝手につちのこ)キーホルダーの弱々しい明かりをたよりに進むと、突如プシュー!という音と共に赤い目を光らせた謎の物体が!!フラッシュを焚いて撮影したところ、どうやら「つちのこ」だったらしい。「つちのこ体験室」暗いし、怖いよ。
写真の色あせっぷりが時代を物語る。
つちのこの剥製に見えたら、節穴確定。
プシューっと出てくる「つちのこ」。
見学し終えて1階に降りると、先ほどのお店の人が甘酒をごちそうしてくれた。甘酒を飲みながら、ふと回りを見ると「宮内洋探検隊の超常現象シリーズ 幻の生物ツチノコを捕えろ!」というDVDが置いてあった。
探検隊といえば川口浩だろうと思いながらも、同時に未確認生物に対して真剣に熱く探求するスタイルは、今も健在なのだなと思う。いわば、未確認生物に対する日本のスタイル。これが海外だと科学的に検証して、ナショナルジオグラフィックチャンネルで流れる「超常現象を解明せよ」という番組になる。ま、どちらにせよ、その存在が証明されない事には変わりないのだが。
帰り際に裏手にある河原に行ってみると、魚の供養碑という立派なものが建っていた。
なんだか不思議な場所だ、白川村。
未だ見つかっていない「つちのこ」。昭和のブームで終わらず、21世紀になった今でも白川村では「つちのこ」は健在だ。
ゴールデンウィークには「つちのこフェスティバル」なるイベントが開催され、つちのこを捕獲した人には賞金が出るそう。
みんなで「つちのこ」ゲットだぜ!
飛騨といえば、世界遺産になった白川郷の合掌造りの家屋。その白川郷から移築した合掌家屋を見られるのがココ。
家屋の内部は売店やお食事処、陶芸体験ができる施設になっている。とにかく人が一杯いる、いわゆる定番観光スポット。
2008年に訪れた当時は、かえる神社、花笠館、竜神館、円空館などで構成された「ふるさとの杜」というゾーンがあった。
写真のマツケンサンバ的な花笠館がオススメだったのだが、残念ながら2010年現在、古民家を中心とした「歳時記の森」としてリニューアルされた模様。
ちなみに記念メダル製造機があるので、コレクターは是非。