石切劔箭神社
1999年の年末、大阪在住のSさんから電話をいただき、お正月に大阪に遊びに行くことになった。大阪にはいくつか行きたいスポットがあったので、その旨を申し入れると快く承諾してくれたSさん。
しかしながら正月休みということもあって、行ってみたい「きしわだ自然資料館」が残念ながら休館。そことセットで行きたかった「東洋剥製博物館」も次回に持ち越しとなりました。
ということで、初詣客で賑わう石切劔箭神社に相方のKさん共々ご一緒していただきました。
まずは石切劔箭神社(本社)です。この付近一帯が石切神社パラダイスともいうのでしょうか、周辺には絵馬殿、石切夢観音、石切神社(上之社)、登美霊社、石切霊園と関係社があります。また、大阪だけでなく北海道に2社、山形、東京に各1社と全国的に関係社があり、かなりの信仰を集めている様子。
関西屈指の民間信仰の社とも言われる石切神社。「デンボ(出来物)の神様」として有名で、オデキやニキビ果てはガンの腫瘍に悩む人々の熱い思いがお百度参りへと導いている。訪れた時期が正月だけあって初詣客で賑わっているが、この中の何十名かはお百度を踏んでいる人々である。お百度用のコヨリも売られていて、100本100円ナリ。
お百度参りの人のために、手荷物預かりロッカーまである。
おみくじ50円。がさがさと探って取る様は、おみくじというより福引っぽい。
祈祷用のろうそくも売っている。50円。五だけ字体が違うのは値上げ?
本社の奥に行くと、御神馬がいる。いずれも白い馬だが、ついている名前がローレンスとかドミニチとか、御神馬とは思えないネーミング。
スルースは乗馬で障害を、リュウに至っては元競走馬。父親はカツラハイセイコーとまで書いてある。名前だけでなく、経歴までなんだか怪しげな馬たちである。
そして、社務所に貼ってあったポスター。放火やめろのインパクトもさながら、黒い人影がいい味だしてます。
さてさて、お参りもそこそこに魅力的な参道へ。正月で露店が出ているのはもちろんのこと、石切駅までの参道の両側は普段から商店街となっている。飲食店から、漬け物、衣料品、雑貨、靴、ありとあらゆる種類のお店が左右にひしめきあっている。
新しい店構えから古くからあるような店まで、いっきにタイムトラベルできるような雰囲気はなかなかすごい。駅から神社までの所要時間は10分と書かれているが、参道の両脇に立ち並ぶ商店街をのぞきながら歩くと、最低30分以上はかかる。
それぐらい目を引くモノが多い。とりわけ左のような漢方薬やら、もぐさなどを扱う店は周りから浮いた雰囲気を醸し出しており、素通りするには勇気がいる。
そして、何がどうしてこうなっているのかわからないが、占いが盛ん。コンピュータ占いから、開運アドバイス、結婚相談に至るまで、たくさんの占い屋?が目に付く。
喫茶の看板がある写真も、よくみると、サッシで区切られた小部屋に一人ずつオバハンが座っていて、全部占いの部屋なのである。全然、喫茶ではない。
かといって、占い喫茶でもない。果ては「占いできるひと募集します」の張り紙。なんだか凄い。
その隣には、何やら人混みが。のぞいてみればペットショップなのか?ショーケースに入った子犬が何匹かいる。
怪しげな木彫りの鳥とか、虎とかも置いてあって、ご用の方は2階のカラオケまでと張り紙がしてある。ますます何だかわからない場所になってきた。
そして右の写真。ポメラリアンだと思っていたが、大阪ではポメラリヤというのだろうか?お買得だそうなので、興味のある方は是非。
しばらく行くと急に開けた場所に出る。耳ナリと書かれた看板が目を引く神社?である。しかしながら、ここは石切神社とは一切関係のない場所。それでも沢山の人がお参りしていました。
関西の人はそんなに耳ナリするんでしょうか?それくらいすごい人。
「〜しませんように」というフレーズは、何だか七夕の短冊みたい。
物申す。気ままの心に岩石の決心で刀を刺せって言われても...。