別府秘宝館
衝撃! 2011年5月15日閉館!!
2011/4/20、秘宝館のおばちゃんよりメールをいただきました。以下、本文。
大変(/。\)残念ながら、来月5月15日をもちまして、別府秘宝館閉館となりました。
この場をお借りし報告させて頂きます。おとなのオモチャ売りつくしセールしますので、多くの秘宝館ファンの皆様に来て頂けますように(^∧^)それと、営業時間9時30分〜17時30分迄、入場料は700円ですよ。
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2011年のゴールデンウィークは是非とも別府へ!
別府は、日本一の湯量を誇る温泉として観光客も多く、温泉を利用した地獄巡りは割と有名な観光スポットだ。
そんな別府は鉄輪温泉にある別府秘宝館は「写真撮影可」だとか「巫女さんの愛の四十八手の映画がすごい」などの情報を得ていた。これを見逃す訳にはいかない。ということである日、そねさんを誘って「九州秘宝館めぐりツアー」は決行された。
以前は鉄輪温泉にある「ホテルあしや」に隣接して存在していた「別府秘宝館」現在でも移転案内の看板が出ているだけで、建物自体は残っている。
この旧別府秘宝館は入口の手前には温泉が涌いていて、外観はどこぞの神社仏閣的な造り。秘宝館と言うより、何とか殿と言った結婚式場みたいな感じだ。
さて、現在では地獄巡りの1カ所である鬼山地獄(ワニ地獄)の向かいに別府秘宝館はある。
外観は鉄筋コンクリートの現代的な感じ。立ち並ぶ看板は「民俗資料館」または「別府名所秘宝館」となっていて、「民俗資料館なんです。いやらしくも何でもありませんよ」的に存在するが、やはりここだけをメインに訪れる人はいないようで、地獄めぐりと比較すると、入口付近は閑散としていた。
入口手前にある「ご案内」による別府秘宝館の主な構成は、インカ文明の秘宝コレクション、ヒンズー教神々のコレクション、古来より伝わる道祖神、蝋人形コーナー、龍神のコレクション、ミッドナイトシアター、哺乳動物の繁殖生体コレクション、浮世絵の世界。浮世絵に至っては、喜多川歌麿の作品の数々が展示してあるらしく大きく取り上げられていた。ほぼ、どこの秘宝館とも同じような構成だ。
しかし、別府秘宝館が他の秘宝館と違うところは、館内写真撮影可であること。
「撮影禁止」は、自分の中で最大の難所でもあるが、逆に絵を描くということへの楽しみにもつながる。なので、今回は写真をとりつつも絵にしようかと思ったのだが、「たまにはラクしましょうよ」というそねさんの言葉に励まされ、撮ってきた写真でご紹介することにした。
さて、入口を入るといきなりお土産コーナー。バイブレータとかパンツとか、大人のおもちゃ屋さん状態。一瞬びっくりしたが、受付でくれた「大福引券!!空くじなし」の商品であるらしい。入口は出口も兼ねているため、このような構成なのだろう。いきなり福引も何なので、とりあえずは先に館内を見て回る。
入口横にはインカ文明の秘宝コレクションがケースに入れられて飾ってある。刺激の少ない「なんとなく性器に見える」といったタイプの彫刻などである。
反対側には日本の都道府県ごとの愛の道祖神が並んでいる。その中でも一番目を引いたのが、神奈川県の道祖神(写真)。神奈川県は日本で一番道祖神が多が、こんなラブリーなものまであろうとは。
「見ざる、言わざる、聞かざる」で有名な日光の猿をモチーフに男性器でつくられているが、何だかすごくかわいらしい。お土産で売っていたら買いたいくらいだ。ちなみに、よく見ると足の部分の真ん中には女性器があって、正確には両性具有である。
館内中央には、2階へあがるエスカレーターがある。その裏側部分には、長野県松本市で行われる男根祭りの木製の男根がどーんと置かれている。手前や後ろにも男性器に似た木がごちゃごちゃと飾られており、小さな木製の男根が並んでいる様は、伊豆にある「珍品館」を彷彿とさせる。
触ると御利益があるとのことなので、とりあえず触ってみた。男根はかなりよく磨かれているのかツルツルしており、筋まで浮き出していてかなりリアルである。
そして、ここにもあったカーマストラ。結構大変そうな態勢で性行為を行う男女の彫刻がたくさん飾られている。しかも何故か全部金塗り。写真の態勢は「魅惑のカーマストラ」でご紹介しているKama Sutraポジションの「The yawning position」であると思われる。
自分たちの後に、昼間からほろ酔い気分のオッサンが団体様でいらして、ぱぱぱーっと舐めるように展示物を見て回っていた。話しかけてきたが訛が強すぎてわからず応対に困っていると、みんな「四十八手の上映コーナー」へと行ってしまった。
やはりオヤジには動く生身の人間が出ているビデオ上映が人気であるらしい。
自分が秘宝館で一番好きなのは、蝋人形による演出である。ボタンを押すと仕掛けが動くアミューズメントタイプだと、なおのことよろしい。
ということで、別府にもいくつかの蝋人形がある。1階の奥にあるコーナーでは4体の蝋人形が飾られており、3体が映画女優の裸体で、残り一つは何故かSM嬢。ボンテージのお姉さんが両手を後ろで縛り上げられている。横には一緒に記念撮影をどうぞとまで書いてあるが、記念撮影をしている人は見かけなかった。しかし、蝋人形は結構よくできている。
写真は、別府エマニエル夫人。トレードマークの椅子がちゃちいが、ボタンを押すと、犬がパンツの紐をひっぱる。だから何だと言われても困るが。
写真を見てもわかるが、ライトがピンクの光りを放っており、全体的に赤くなる。また、ガラス張りなのでフラッシュ撮影をするとガラスに反射してしまうので、撮影にはかなり気を使う。
そして、ここにもいました。伊勢の「元祖国際秘宝館」で見かけたミカ・ハッキネンに似た顔のナゾの人。アメリカの女優さんらしく、名前と経歴が書いてあり、現在もまだ活躍しているらしい。しかし、あれだけ気になっていた割に名前を覚えてくるのを忘れた。実在の女優さんと知って、それで満足してしまったのだ。それだけインパクトが薄いのか、あまり有名でないのか...。たぶん秘宝館全盛の昭和50年代には、それとなく一部で有名だったのだろう。ということにしておく。
2009.1 追記。
この女優さんの名前は「ラクエル・ウエルチ」。「恐竜100万年」ではビキニのようなコスチュームを着た原始人を演じ、“20世紀最高のグラマー”と称された。(参考:wikipedia)